今回はビットコインからハードフォークして誕生したビットコインキャッシュ(BCH)について解説するよ。
なぜハードフォークしたのか、ビットコインと何が違うのかなど、その性質と将来性についてしっかり把握しておこう。
ビットコインキャッシュ(BCH)の概要

BCHは2017年8月にビットコインがハードフォークして誕生した仮想通貨。
ビットコインと根本的な性質は似ているものの、決済通貨としての性能はビットコインキャッシュが上回っていることに注目だ。
名称 :BCH
時価総額:約250億 USD
発行枚数:21,000,000 枚
アルゴリズム:PoW
ブロック承認:10分毎
ブロック容量:8MB▼公式Twitter▼
https://twitter.com/BITCOlNCASH
▼公式Webサイト▼
https://www.bitcoincash.org/
▼ソースコード▼
https://github.com/bitcoincashorg/
BCHは何故生まれたのか
まずビットコインのブロックチェーンはブロックサイズが1MBであり、そのブロックに取引情報を格納していき、10分かけて承認したあと次のブロックを生成する仕組み。
ブロックは直列に伸ばしていくので、最新のブロックの承認が終わるまでは次の取引の承認作業は全て待機させられる。この状態を未確認取引と呼ぶんだ。
世界中でビットコインの取引量が増えてしまうと取引承認の渋滞が起きてしまい、結果として未確認取引がどんどん増えていって送金遅延を引き起こしてしまうわけだ。
これはスケーラビリティ問題と呼ばれている。
しかもビットコインはブロックサイズ(容量)が1MBしかなく、1つのブロックに記録できる取引量が少ない為に渋滞が起きやすいという致命的な欠点があったんだ。

そこで1つの解決策としてブロックサイズは変えずに、取引情報を圧縮してブロックに記録できる取引量を増やす『 Segwit 』が実施された。
しかしSegwitでは世界中で加速していくビットコインの取引量に対処できず、結局は送金詰まりを起こしてしまったんだ。
そこで次はブロックのサイズそのものを大きくして、情報量をたくさん詰め込むことで送金詰まりの問題を解決しようとした。
ビットコインは互換性の問題からそのままブロックサイズを大きくすることができないので、ブロックサイズを大きくする為には従来のコインとは別のコインとしてハードフォークせざるを得ず、こうして容量8MBのビットコインキャッシュが誕生したんだ。
ビットコインキャッシュの送金スピードがビットコインよりも速いのはブロックサイズを拡張したおかげというわけだね
その他BCHの特徴
✅リプレアタックに強い
リプレイアタックというのは、ブロックチェーンの分岐後に特定の人物が送金したタイミングで第三者が同額の通貨を意図的に送金することでブロックチェーンを混乱させ、不正に資金流出を狙うサイバー攻撃の一種のこと。
BCHにはリプレイアタックに強いリプレイプロテクションが実装されているので、リプレイアタックを心配する必要は無いといえる。
✅マイニングアルゴリズムの違い
BTCは2016ブロック毎にマイニングのディフィカルティ調整(計算問題の難易度調整)をしているNDAというアルゴリズムが採用されているのに対し、BCHはEDAアルゴリズムを採用している。
これはマイナーがBCHから離れてしまった際に自動的にマイニングの難易度が下がることで、マイナーの移動を調整する仕組みだ。
BCHの価格・チャート

BCHの価格推移は以下のとおり。
● 2017年8月 30000円
● 2017年9月 65000円
● 2017年10月 40000円
● 2017年11月 150000円
● 2018年12月 430000円(最高値)
● 2018年2月 150000円
去年の2017年8月に誕生してから最高値の430000円まで約13倍になってるね。
2018年2月現在は15万あたりで推移してるけど、2018年度中にBCHはBTCの座を奪いにいくと支持している人も多い。
また、BCHは大手マイニングBITMAIN企業設立者のジハン・ウー氏(@JihanWu)の発言1つで価格が高騰した過去が何度かあるので、彼のTwitterでの発言には注視したほうがいいかもしれない。
彼が言い放った『ビットコインキャッシュこそ本物のビットコインだ』のフレーズは仮想通貨界隈では有名な格言である。
BCHが買える取引所
BCHはほとんどの取引所で購入が可能だが、国内取引所だとZaif (ザイフ)もしくはbitbank(ビットバンク)で安く購入することができる。
ザイフとbitbankは手数料が無料で、全てのアルトコインが指値注文で購入できる国内取引所なので是非とも登録しておこう。
総括
● BCHはビットコインが分裂したもの
● ブロックサイズを上げる為に誕生した
● 送金能力はビットコインより高い
● BCHがビットコインを超える可能性はある
● BCHを買うならZaifかbitbank
ビットコインキャッシュは2017年末あたりから国内でBCH決済を導入する店舗がちらほら出始めている。そもそも決済が目的の通貨なので、実際に店舗導入されるのは今後のBCHの将来にとって非常に前向きな話だね。
ただしビットコインキャッシュはビットコインの弱点を補う為に作られたので決済能力は間違いなくビットコインより高いのだけど、今すでに基軸通貨としての地位を築いているビットコインの代わりに果たしてなれるかどうかは誰にもわからない。
興味が湧いたら是非BCHを購入し、BTCとBCHの歴史や今後の展開に目を向けてみては如何だろうか。
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