FXにおいて厄介なのが「ダマシ」に遭って強制的に損切りされてしまうこと。
ダマシを防ぐには自分の手法に合わせて最適なストップロスを設定することが重要です。
ただし全てのダマシを防ぐことは理論上不可能です。
この記事ではあなたの手法に合った「ダマシに遭わないストップロスの探し方」を解説していきます。
ダマシ(だまし)とは?

ダマシとはエントリーポイントを一時的に通過して逆方向に行くと見せかけて、最終的には予想していた方向に戻ってくることです。
上図のように赤丸で下がると予想して指値ショートを入れておき、少し上にストップロスを設定していたとしましょう。
実際はラインを一瞬だけ上抜けしてストップが発動して損切り、その後にすぐに下落して青ライン内に戻しています。
このように「一時的に」予想とは逆の方向に行くような動きをダマシと呼びます。
ダマシは結構な頻度で出現するので絶対に無視できない問題で、ダマシで何度も損切りをされているとFXで勝つことはできません。
そして重要なのは全てのダマシを100%防ぐことは不可能ということです。
しかしダマシの多くは防ぐことができますので、しっかり防ぎ方を学んでいきましょう!
ダマシかどうかは手法によって変わる

ダマシは「自分の予想から一時的に逆方向に行くこと」なので、人によってダマシかどうかは変わります。
チャートが一時的に大きなヒゲを付けた時、AさんにとってはダマシでもBさんにとっては予想通りの値動きかもしれないわけです。
つまりダマシを回避するには自分の手法に合ったストップロスを見つける必要があります。
ちなみにダマシに遭うのが嫌でストップロスを設定しないのは非常に危険です。
ダマシではなく本当に大きく逆行してしまったら、ストップを入れていないと取り返しのつかない大損をしてしまいますからね。
ダマシを回避する具体的な方法
- 過去にダマシに遭ったポイントをピックアップ
- それぞれエントリーポイントから何pips逆行したかをメモする
- 逆行したpipsの平均値を算出する
- 今後はその平均pipsより少し広くストップロスを設定
ダマシを回避するには「ダマシに遭わない確率が高いところにストップロスを設定する」これに限ります。
これを実現するにはまず自分の過去のトレードを分析する必要があり、上図がダマシに遭いにくいストップの計算方法です。
簡単に説明すると今までダマシに遭ってきた時に逆行した平均pipsを計算し、それよりも広い位置にストップを置くことにより、今まで狩られていたはずのストップが発動せずに済むというものです。
実際に下図の計算例を見てみましょう。

このようにエクセルで
- エントリーした価格
- ダマシに遭った時のヒゲの先端価格
- 何pips逆行したか
を入力していき、最後に逆行pipsの平均値を割り出します。
上図の場合は平均で28pipsのダマシに遭っていることが分かるので、今後は少し余裕を持って30pips離れた位置にストップを設定すれば良いことになります。
これでダマシによってストップが狩られる回数を大幅に減らすことができ、損失を利益に変えられるようになります。
ダマシは関連通貨の値動きから予測できる
それは関連性の高い他の通貨ペアの値動きを見て判断すること。
例えばドル円と貴金属のGOLDは逆相関の関係にあり、ドルが上ればGOLDは下がり、ドルが下がればGOLDは上がる傾向にあります。
もしGOLDがエントリーポイントをブレイクしてしまった時、それがダマシかどうかを判断するにはドル円の動きを見てみましょう。
ドル円の動きが鈍ければGOLDのヒゲはダマシである可能性が高まります。
このように関連性の高い他通貨の値動きと比較することで、一時的なヒゲなのかどうかを判断できることがありますので覚えておきましょう。
FXのダマシまとめ

FXで多くの初心者トレーダーが負けるのはダマシで何度も損切りされるからです。
エントリーポイントが明確でも、適切な位置で利確と損切りをしていなければ勝てません。
ダマシに遭う回数を減らす為に、自分の過去のトレードを一度振り返ってダマシの平均pipsを計算してみましょう!